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江戸川区による空中放射線量調査(1回目) [原発]

江戸川区による区内放射線量調査の結果が公表されておりますな。

区内の学校・保育園など中心に19箇所。27・28日に実施したとのこと。機材は都から借りたDoseRAE2で、測定方法も都の規定に準拠したらしい。5分静止させたあと、30秒ごとに5回計測し、その平均値を取る、ってやつ。

で、数値は地上1メートルではおおむね0.15μSv/h。これは実測値のようであるから、ここには自然放射線量も入っているわけで、人工放射線物質に起因する線量は0.12μSv/hぐらいかな。これを、例の屋内16時間・屋外8時間って計算式にあてはめると、人工放射線による外部被曝は年間0.63mSvぐらいか。例の年間1mSvには届かない。

が、しかし、これには「このほかに内部被曝がどれほどあるか」という問題もからんでおって、だからすなわち我々は年間で人工放射線1mSvを被曝することはない、とも言い切れない。そういう微妙な数字ではあるな。まぁ俺的にはいわゆる「想定の範囲内」というやつではあるわけだが。

あわせて、飛灰から高濃度セシウムが検出されたとの報道があった江戸川清掃工場の周りでも、26日に数カ所で測定をしたらしい。こちらは0.2μSv/hをちょっときるぐらいだ。ちと高い。

いずれも、とりあえず現状を考えるヒントにはなる数字だ。区のほうも、これでOKということではなしに、隠れたいわゆる「ホットスポット」を見つけ出してやる、ぐらいの気持ちで、引き続き調査を展開していってほしいものである。


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グローバル時代における自分の商品価値を考える [身辺雑記]

原発問題などもあり「こいつは辛抱たまらン、俺は外国に逃げ出すぞ」という方もチラホラ現れてきた今日このごろである――というのはウソでそんなヤツはそうそういないのだが、じっさいよく考えると、大富豪ならともかく、一介のサラリーマンである俺などはそうそう海外脱出などできないのだった。

「会社やめてどっか物価の安い途上国に行って貯金取り崩しつつ生活する」というのは、まだ小さいガキがいるので無理である。悠々自適の年金生活にはいっているイマドキの年寄りならともかく、まだそこまでいってない俺などはそのうちカネがなくなって困窮するのは目に見えているのだった。

外国に出てもソコソコ稼げるだけの才覚がないと、日本脱出といっても話にはならん。ということでちょっと考えてみることにした。グローバル時代にあって俺にはそんな商品価値があるのか。



まず困ったことがある。英語である。イマドキどんな国に行くにしても、日常生活はもちろんビジネス面でもコレができんと話にならんだろう。逆にいえば英語がわかれば何とかなる、ような気がしないでもない。しかし、文章読むだけならまぁどうにかこうにかなるかもしれんが、俺は基本的にしゃべれんし、日本人がしゃべる英語以外は聞き取れないのだった(笑)。これは初手から大きなハンデである。

ならば何か特殊技能はあるのか。ふーむ。ない。アマチュア無線技士(電話級)。自動車運転免許。中学時代にとった英検3級(失笑)。なんかダメだね。これじゃ。お話にならんわ。

なんか手に職があるかというと、これもないのだった。スシが握れるとか空手有段者とか禅宗の坊主である、とかだったら、外国人を騙してなんか日銭をかせぐことができるかもしらんが、そういうのもないのだった。そういや、むかし尺八習ってたことがあるんだがアレもすぐに止めちまったなぁ。アレ続けてたらストリートパフォーマーにでもなれたかな。いや、そんなニーズはねえだろうな。

ちなみに俺はメディア関係の仕事をしてるんだが、日本のメディアというのはご承知のように、言語障壁に守られていて「外圧」から保護されてきたのである。しかし「日本語を使ってなんかやる」というのはこの島国から一歩外に出てみれば、ほとんど汎用性のないスキルなのであった。



いや、そもそも日本の会社員は、キホン「特定の会社の中でしか通用しない技能」しかもっていないのだった(少なくとも過去ウン十年の話でいえば)。あるいは「昭和30年代に東京・下町地区でオート三輪のセールスをさせたらピカイチ」みたいな、特定の場所・時間であればスゲー活躍できる人間はけっこういたんだろうが、これから求められるグローバル時代の人材には、おそらく「いつでも」「どこでも」「規定のスペック通りに結果をだせる」みたいな才能が必要なのである。たぶん。

そういや東大の藤本隆宏先生なんかも、製造業には「すり合わせ型」と「組み合わせ型」があって、日本人は「すり合わせ型」が得意なんだ、なんて議論をしていたけど、そのあたり、なんか似たような話のような気もしてくるんだな。

つまり、自動車なんかだとわかりやすいんだが、全体がバランスよく機能するように個々の部品をすり合わせて、調整しあいながらモノを作ってく、そういうのが「すり合わせ型」だ。これに対して、たとえばPCなんかがそうなんだが、一定の規格を満たす部品なら、別に互いに「すり合わせ」なんかしなくてもいい、何をもってきてもいい、そういう思想で作るのが「組み合わせ型」である、と(もちろん、安い部品ばっかりかきあつめてPCを組み立てたりすると「相性問題」といったトラブルも発生するんで、そこは微妙な部分もあるけれども)。

で、こっから先は俺の妄想なンだが、なんか最近、時代そのものが「組み合わせ型」の思想に流れているんじゃないか。つまりは「TOEFL何点以上。MBAもってること。話はそれからだ」みたいな流れになってきてて、人間じたい、そういう一定の「品質保証」があるヤツ、つまりは汎用性が高いヤツじゃないと、ちょっとグローバル社会のなかではどうしようもないよネ、ということになってきてるんではないか。



いやいや、ついつい大きく脱線してしまった。話を元に戻そう。そういうわけで俺にあと残ったのは肉体労働一択か。しかし寄る年波で、俺などはもはやそういう仕事をさせても使い物にならんであろう。

結論。哀しいことにグローバルな労働市場における俺の商品価値は「ゼロ」に近いことがわかった。原発が爆発しようとも、俺はこの国で、この社会で生きていくしかないのだった。そりゃまぁネ、最初からうすうす気づいてたことではあるんだけど。

というわけで、みなさん、今後とも仲良くしてください(と、急に低姿勢になるw)。


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とりあえず江戸川区うごいたな [原発]

ということで、区内のホットスポット疑惑にかんして異常に腰の重い江戸川区が、ようやく管内の放射線量調査を「区として」やると発表した。→江戸川区HP「区内における放射線量の測定について」

概略はつぎの通り。

測定地点:区内を2キロメートルメッシュで区切り、小・中学校、保育園、幼稚園、公園など19か所で測定
測定日:6月下旬~7月上旬(予定)
測定方法:地上1メートル、地上5センチメートル

もちろん「今頃遅せーんだよ」とか「19か所じゃ少なすぎるだろ」「土壌調査とかもしろよ」的ツッコミもありうるし、機材はオレがいまヤフオクで落として発送待ちのDoseRAE2 PRM-1200(いまだと5~7万ぐらいで買えるみたい。都が各区に貸し出す、っていう例のヤツで、今回も借りてやるようですな)で、「ちょっとショボいんじゃねーか? もちょっとちゃんとしたの使えよ」という気もするが、とりあえずは関係者の労を多としたい(偉そうだな我ながらw)。

ま、良いことをしたときは褒めてあげないといけないので、言っておきましょう。やればできるじゃないかッ、江戸川区! とりあえずはヤル気を示すことから、である。

もっとも、アリバイ的に1回やって「あ、たいしたことなかったんでこれでオワリね」みたいな展開もイヤなので、引き続き関係当局の対応を注視していきたいところである。

しかし、ナンだな、オレは何の影響力もないこんなショボいブログで偉そうにふんぞりかえって、酔っぱらってクダ巻くオヤジよろしく当局を批判しているだけだが、この間こういうとことか、こんなとことか、ちゃんと署名活動などやって然るべきスジに働きかけてきた方々もいるわけで、本当に頭がさがりますm(_ _)m これぞ民主主義です!

ま、オレんちは例の恐怖の下水処理施設「葛西水再生センター」の近くだし、民間有志のデータながら近くの小学校あたりで0.6μSv/hみたいな数字もネットに上がってたりする(西葛西周辺ね)こともある、DoseRAE2届いたら家の近所でボチボチ計測してみたいとは思ってる。
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放射線量調査を断固拒否する江戸川区の偉い人にモノ申す [原発]

のれんに腕押し、蟷螂の斧、結局届かぬ言葉であるとは思いつつ、江戸川区長の多田正見という人に何としても言っておきたくなった。

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さてこの多田氏、これまで子育て世代にやさしい江戸川区、みたいなことを言ってきたのだが、いったいあれは何だったのだろう? 単に住民税ほしさにぶち上げたセールストークだったのか? 聞けば区議会の主要会派はそろって「区も調査を」と申し入れているそうではないか(江戸川区議・滝沢泰子氏Twitter6/17より)。なぜ区民の声を無視するのか? このままであれば、「多田正見」の名は「傲慢さゆえに区民に塗炭の苦しみを与えた愚蒙の人」として後世に語り継がれるやもしれぬ。その辺も覚悟の上での決断をされておるのか?


それから、このクリティカルな局面だから、区民のいのちを預かっている公人ということで、区の担当職員の方にもモノ申したい。

健康部長の渡辺浩という方は、区議会での委員会答弁記録などみると

 経営企画部参事→経営企画部財政課長→福祉部長(H17)→健康部長(H22)

というキャリアを積んできた方らしく、まぁ福祉・健康問題についてもまんざら素人ではないと思われる。

また、保健予防課長の大地まさ代という方は公衆衛生の専門職らしく、板橋区立板橋健康福祉センター、中央区保健所健康推進課長などを経て2009年から江戸川区保健予防課長に転じたようだ。学術論文などもお書きになっている。

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【大地氏は左端の人物。中央区保健所勤務時代の会見より。出所はこのページ

ということであれば、お二人ともそこそこ今回の原発事故についてご自分のお考えはお持ちなのであろう。そして、区がいまだ独自の放射線量調査に踏み切らないということでいえば、おそらくは江戸川区内の状況についても「さほど心配する必要はない」とお考えなのであろう。

なるほど、確かに「年間100mSv以下の被曝で人体に影響があるという確実な証拠はない」といわれれば、それを否定することはできない。であるから、仮に「現下の江戸川区内の状況はまったく問題がない」という信念を個人的におもちであったとしても、それはそれでこちらが咎め立てできることではない。

だが少なくともオカミはこれまで、普通の市民は年間1mSvを超す人工放射線の被曝は避けなければならない、とりあえずその辺がかなり確実な安全ラインと考えられるので、という意味のことを言ってきたのだった。ならば、この江戸川区で「1mSv超え」が予想されるのであれば対策を取らねばならない。それは自明ではないのか? これまでなぜか区が等閑視してきた内部被曝をも勘案するならば、「1mSv超え」が懸念される地域がかなり広範囲に広がっているであろうことは明白である。

ましてやオトナより(おそらく)何倍も放射線に対する感受性が強いといわれる子供のことを考えれば、ここで「1mSvプラスアルファ=問題なし」みたいな「個人的信念」を持ち出されても大変なメイワクなのである。そんなものは捨てなさい。結果的に「大したことない」で終わる可能性はもちろんあるのだが、だからといってそれは「手抜き」をしていい理由にはならない。

行政の人間としては「1mSv超え」が事実かどうか確認し、事実であれば何とか減らす対策を取る。そういう行動が取れないのなら、役人として失格である。即刻退職してくれ。

 【注記】なお、渡辺浩氏、大地まさ代氏についての記述はネットでの検索に拠った。万一同姓同名の方がいて、その方と混同している記述があったとしたらご容赦を願いたい


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オレは武田邦彦のこういうところが好きだ。 [原発]

最後に、「内部被曝+外部被曝」で1年1ミリシーベルトを越える可能性のあるところなどの人に対して、

「健康に問題は無い」、「特に注意はしなくてよい」

と言っている人(政府、東京都、自治体、教育委員会、その他の人たち)は、放射線障害が起こったときに最終的な責任をとる準備をしておいてください。


人気の武田邦彦センセイのブログからの引用である。けっこうワキが甘いというか、しばしば信頼性に乏しい発言をするともいわれるセンセイではあるんだが、こういうタンカ切るとこ、オレはとっても好きだ(笑)。

たしかにオレの家のあたりはまさに1年1ミリシーベルト危険地帯、しかも至近距離にはごていねいに巨大下水処理施設というオマケまでついている豪華仕様。まぁオレはいいんだが、家には小学校低学年のガキがいて、たしか今日からは何の検査もなしにプール授業まで始まってる筈、しかるに江戸川区は完全に「オレしらねー」と平気で鼻くそほじってそうな態度。なんであんなバカ区長を選挙で選んじまったのか(オレは入れなかったけどw)とストレスフルな状態にあるだけにね、なんかスカーッとするわけですな!

もちろんね、万が一オレの子供にこれから障害が起きたとして(ま、腹ん中じゃ起きないだろうと思ってるんだけどネ)、裁判とかになったとしても「その時点で因果関係ハッキリしてたんなら別だけど、そのへんグレーだったんならね、クロにはできないよ」という、実にアリガタイ判断が下されるのは必至なわけで、その場合でも多田正見区長などは(その頃にはもう死んでるかもしれないがw)、「責任? んなものねーよ」とうそぶいてオワリであろう。

くやしいなぁ~。

だからね、こういう、ちょっとおっちょこちょいの武田先生あたりに、おもいっきりドライブ感のある発言してもらいたいんだよなー。などと切実に思う今日このごろ。
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桂花

桂花新宿末広店に久々に行ってみた。

以前はなかったライスなんか置いてるみたいだし、細麺の替え玉なんかもあるようだ。経営不振でどっかに買収されて、やっぱり「メニューにバリエーションを」みたいな話になったんだろうか。

ターロー大盛りを頼む。そういえば、前は大盛りなかったよな。

ん。スープがぬるい。たしかにターローは生のキャベツがのってるので、微妙に温度がさがりがちな弱点がある。しかし、これは。

む。具にシナチクがのってる。これも以前はなかった。茎ワカメとのコンビネーション、やや微妙。

気を取り直してスープ。あ、なんか全然違う。似て非なるもの。あの濃厚で、しつこさと紙一重のスープじゃない。薄くてマイルド。しかしこれはあの桂花じゃない。

…俺の青春の味が、またひとつ消え去ろうとしているようだ。いや、まてまて、俺が定期的にいっている池袋店がある。希望の星。

江戸川区保健予防課感染症第二係について考える [原発]

江戸川区はいぜんとして独自の放射線調査をやる気がないようである。困った人たちだ。

役所が全然手を打たねーから、やむなくオレもヤフオクで放射線測定器のDoseRAE2落としちまったじゃねーか、ちょっと安めの即決価格で出てたんで飛びついちまったんだが、納期は7月とか書いてあったしちゃんと届くか一抹の不安があって却って気苦労が増えたじゃねーかコノヤロー、万一のことがあったら責任取りやがれ江戸川区長クソー状態である(笑)。

閑話休題。またまた江戸川区の保健予防課感染症第二係に電凸された方のレポートが上がっていた(311sanichiichiさんのブログ)。今回出てきたのは放射線技師だとかいう人。なかなか興味深いことを言っていたので、その言い分について考えてみた。


職員氏曰く

日本人は内部被曝を含めて自然放射線を年間2mSvちょっと被曝している。よって人工放射線の1ミリ分含めて年間3mSvぐらいまでなら大丈夫

「自然放射線による被曝量+人工放射線1mSv」ぐらいまでなら大丈夫、という議論には当方も異存はない。ただし、日本人の自然放射線被曝量は1.4mSvとしている資料が多いので、それをベースにすると「大丈夫なのは年間2.4mSvまで」ということになる。ちなみにこの人、後ろのほうでは「日本で暮らしている方の数値は年1、6ミリシーベルト」とか言っているので、だったら安全ラインは2.6mSvになるのではないか。「3mSv」とか数字を丸めて余裕を稼ごうというのは、落語の「時そば」みたいでズルイと思った。


つづいて、葛飾区の空中放射線0.6mSv/hの件(共産党調べの水元公園のデータかと思われる)についての問答。

職員氏 「0、6でも、3ミリちょっとですね。食べ物が入った形で」
311さん 「毎時0、6だと、食べ物を含めて年間3ミリで、安全ということですか?」
職員氏 「もちろん安全ですね」

ここが良くわからない。この職員氏は「0.6mSv/hの空中放射線量だと年間被曝量は3mSvちょっと」になるけれども、前にいったように年間被曝量3mSvは問題ないラインなので心配いらないからね、といいたいのだろう。0.6mSv/hに単純に24×365をかけると年間累計5.25mSvになってしまってつじつまが合わないので、ここでは例の「屋外8時間・屋内16時間(屋内分は屋外数値×0.4)」という計算をしていると思われる。これだと年間累計3.15mSvで、確かに「3ミリちょっと」。そこまではいいが、「食べ物が入った形で3ミリ」が意味不明なのである。

これは「食べ物による内部被曝もあわせて年間被曝3ミリにおさまるよ」という意味に読めるのだが、ちょっと待ってくれ。この3.15mSvには、もちろん人工放射能で汚染された「食べ物」とか「水」とか「ホコリ」とかを体内に取り込んで受ける内部被曝線量は入っていない。この3.15mSvに、そういう内部被曝量をプラスしていって、それでようやく職員氏のいう平時の「2.0mSv」(俺的には1.4mSvといいたいところだが)との比較ができる。

それを足してもいないのに「食べ物入れて3ミリ」とか何で言えるんだ? 人工放射線による内部被曝は実質ゼロだから足しても増えない、とか勝手に判断してるのか? 0.6mSv/hのとこに住んでたとすると、外部被曝の増量分だけですでに「プラス1ミリ」の余裕は使い切ってしまって、あとは人工放射線による内部被曝量の分だけ純増、ということではなるんではないのか。この人、本気で「内部被曝ほぼゼロ」と考えてるんだろうか。あるいは上司からこういう風に言えと命令されてるのか?

内部被曝量の算定は難しいらしく素人にはなかなか手を出せない。「外部被曝と同じぐらい見ておいたほうがいい」とか「いや、××倍だ」とか、いろいろ議論があるらしい。だが「ほぼゼロでいい」なんて楽観的な話は聞いたことがないぞ。ともかくその辺もハッキリしないから、せめて外部被曝の目安となるデータが欲しい、江戸川区で測ってくれ、と区民有志は言ってるのに、なぜそれがわからんのか? 


職員氏曰く

「私15年、16年と仕事してきて、撮影業務だけで20ミリシーベルト以上被爆しているんですね。これは恐いことですか?」

「数値がさっきの1ミリシーベルト以下ってなると、けっこうどこ行っても厳しい値になると思うんですよ。」

というようなことも職員氏、言っている。放射線技師としての体験をもとに説得にかかった部分で、言わんとすることはわからんでもないが、聞いている人は子供への影響を心配しているのであまり説得力がない。子供への影響は大人と同等とみなしていいのかどうか、ここは議論があるところだし、「ペトカウ効果」といって、内部被曝はその被曝量がわずかであっても長期にわたるのであれば決してバカにできない、といった議論もあるのだ。

で、後半は意訳すると「人工放射線の年間被曝量を1mSv以下におさえるなんて、今の東京あたりじゃ無い物ねだりですよ。ま、俺みたいに20mSv受けても平気で暮らしてる人間もいるんで、子供だって1ミリちょっと超えるぐらいなら我慢して下さいよ」。最初のほうでは1ミリ以内に何とか収められる、というような詭弁を弄していたわけだが、ご当人もその嘘っぽさは分っていて、ホンネがチラッと出てしまったのだろう。が、これは敗北主義である。タテマエを死守すべき役人(笑)としては、やはり年間1ミリラインを意識してほしい。仮に今後、区内でけっこうシビアな数字が出てきたとしても。


職員氏曰く

「だから、我々が計測するとかの判断はしてないんですね。部長とか?課長とか?そういう人達がやってる訳で」

これは「なぜ江戸川区は独自測定をしないか」に触れた部分。なるほど。部長、課長が計測するかしないか判断しているのか。っていうか、部長・課長って誰? そう思って区議会の議事録をネットで調べたところ、今年3月の福祉健康委員会の議事録があった。

所管は健康部保健予防課だというので、健康部長は何という人かとみると渡辺浩さん、保健予防課長は大地まさ代さんである。その後に異動がなかったとすれば、この人たちが計測にストップをかけていることになる(と少なくとも部下の人は考えているようだ)。俺たちはてっきり多田区長がスゲー頑固ジジイで計測するなと命令してるのだと思っていたが、考えてみれば、現場の責任者が「いや、必要ないんですよ」とか言ってたとしたら、「ま、現場無視するわけにいかんからなー」とかいってゴーサイン出せない、という可能性だってないワケではないのだった。

というわけで、渡辺浩さん、大地まさ代さんをご存じの区民の方、ぜひこのご両人を説得していただけまいか。明日の江戸川区をになう子供のために。


職員氏曰く

「でも、区長も人の子ですからね、支持者に突っつかれればいろいろ判断も変わるとこだと思いますけどね。」

ここも興味深かった。「ここまで拒否し続ける背景には何か裏がありそうだ」的邪推も可能なんだが、プレッシャーをかければ翻意もありうる、と担当職員の方も見ているんですなー。朗報。区長にもひきつづき民草の声を届けていく必要がありそうだ。(おわり)
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怪物ランドのいた時代 [身辺雑記]

遠い昔、まだ大学生であった1984年ごろであったが、テレ朝の深夜番組枠で田辺エージェンシーが噛んでいる一連のシリーズがあって、よくみていた(蛇足ながら「タモリ倶楽部」もその一つ。今なお生き延びているのは凄い)。

たとえば「グッドモーニング」というのは、馬鹿馬鹿しいけれどもぼけーっと見ているには丁度いいバラエティー(ウィキによると、1984年4月~1986年9月。月曜日の24時台にやってた)。のちにダウンタウンの浜田の嫁になった小川菜摘とかが3人組の「オナッターズ」とか称して、当時フジでやってた「オールナイトフジ」の女子大生=オールナイターズの向こうを張っていたり、あるいは「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」と称してかわいこちゃんタレントの水島裕子がノーブラ&タンクトップ&ホットパンツで若者の妄念を刺激するヘンな体操を披露していたり、あるいは今もたまにみかける中村有志や大島智子がレギュラーで活躍していたのだった。
 

いや、それはどうでもいいんだ。本当に面白かったのはコントグループ「怪物ランド」が主役を張った「ウソップランド」という番組であった(同じくウィキだと1983年10月~1986年4月。水曜24時台)。平光琢也・赤星昇一郎・郷田ほづみの三人組は実に個性があり、とりわけ坊主頭の赤星が子泣き爺に扮し、脈絡なく街に現れては「子泣き爺じゃ。夢見るぞ!」と捨て台詞を吐いて消えていくギャグは実に秀逸であった。

低予算のゆえでもあったろうが、なにがなんでも有栖川公園でロケを敢行するというその姿勢が既にしてギャグ。きわめて毒のあるコントが当時の若者の胸を打ったのであったが、今回偶然youtubeで彼らの当時の映像に遭遇し、これ、実は今見てもかなり凄い連中ではなかったかと思ってこんな思い出話をかいたりしてしまうのだった。

これはウィキにも書いてあったのだが、そのノリはモンティ・パイソンに近いのである。キャラ依存の昨今のお笑いとは違って、キッチリと台本を練ってたんだろうなぁ、あれは。で、その笑いは「夜の少年ドラマ バロムI」とか相当にブラックであったりシュールだったりするけれども、どっか「あ、俺たち権威はみとめないよ」的な思い切りの良さがあったんだ。で、けっこう知的。

ま、毒のある笑いというと、一時期は「ツー・ビート」とか、あるにはあったんだが、それでいて決して泥臭くなくてスマート、っていうのはあんまりなかったんだ。あ、「シティボーイズ」ってのはあったなぁ。そういや、彼らもけっこう好きだった。

で、今じゃ怪物ランドの三人、それぞれに声優とか演出とか、なんとなく業界周りでやっておられるようで、つまりグループとしてはけっこう短命で終わったみたいなのだが、瞬発的な脊髄反射的リアクションで笑いを取るような芸人ばっかでつまんなくなってきた昨今(唯一、さんまだけはその超人的才能ゆえに認めてもいいような気がするが)、ああいうコントの可能性というのはホントはこの国にもあったんじゃないかなーと思うと残念至極。

あと、アシスタントをしてた松本小雪も面白かった。朝日新聞で高橋源一郎が連載小説書いてたときにイラスト担当するという快挙を成し遂げたんだが、そのとき剽窃疑惑起こしてどっか消えたんだったよなー。彼女もいまはどうしているやら。











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何か江戸川区に腹たってきた [原発]

というワケで、いまだに江戸川区は放射線量の独自調査やる気はまったくないみたいだな。

都内の放射線量は平常範囲です」 とか、いまだに区のHPに出てるの見て、なんか腹立ってきた。

東京都健康安全研究センターでは、放射線量の推移や室内・外の生活時間から積算し、1年間に受ける放射線量を164マイクロシーベルトと推定しています。この数値は、国際放射線防護委員会が定めた「年間1,000マイクロシーベルト以下」という基準値の6分の1以下です。

区では、今後もこれらの測定結果をチェックし、必要な対応を実施していきます。

とか書いている。この前かいたこととほとんどダブってると思うんだが、許せ、また言いたくなってきた。ホント「健康部保健予防課感染症第二係」の職員の知性を疑わざるを得ない。

新宿の地上18メートル地点でやってるモニタリングポスト調査をみて、その数値は江戸川区の地べたあたりの放射線量と同等である、って言いたいのだろう。でも、実際に江戸川で「測ってない」のに何でそんなことがいえるのか? それとも何か、江戸川区の健康部保健予防課感染症第二係のお役人は人知を絶する特殊能力をおもちで、測ってなくても「あぁ、いまこの場所の空中放射線量は0.06μSv/hですね」ってわかるのかな? そうか、江戸川区は超能力者を職員に雇ってるのか。涼宮ハルヒも真っ青、ってわけか(笑)。

ICRP勧告の「人工放射線の年間被曝量は1mSvまで」っていうのは、お役所としても当然意識しなきゃいけない数字だと思う。そして、少なくとも共産党とかあるいは民間有志の調査によれば、区内各所でこのラインを超すおそれのあるデータがいろんなところで上がっているのは確かだ。区民が不安を抱くのは当然だ。しかも、現実にはこの空中放射線による外部被曝に加えて、子供たちは内部被曝も覚悟しなければいけないっていうのに。「そんなデータは間違いだ」といいたいのなら、実際に測って見せてくれ。なぜそれをしない?

もう、酔った勢いだ、ここは個人名だして書かせていただく。

多田正見区長の考えていることは全くわからないが、ただひとついえることがある。彼は今後20年、30年先といった近未来、この江戸川区でどんなことが起きても知らないよ、俺は関知しないよ、と言っているに等しい。もちろん人間なんてそんなに先のことまで見通せないから、「100年先の未来に責任持つ」なんてことはできないだろう。だが、いま問われているのは、おそらく数十年先、いま元気に遊んでいる子供たちがどうなってしまうのか、という問題だ。

多田正見氏が坂本龍馬でもなんでもないのはわかってる。だから「100年先の未来に責任をもってくれ」なんてことは言わない。そんな期待はしていない。ただ、最低、数十年先の未来には責任をもってくれ、という話だ。そんな想像力もない政治でどうするのか。

多田氏も俺も、たぶんこれぐらいの汚染なら大した影響はない。ただ、子供たちにかんしては「わからないこと」が多すぎる。そのことに「畏れ」をもってほしい。それが「政治家」にとって最低限必要な徳目ではないのか。



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圏内の歌 [原発]

七尾旅人というシンガーソングライターのことは全然しらなかったのだが、このたびの原発事故に触発されて、ということだろう、「圏内の歌」(うた、かもしれないが)という楽曲を歌っている。ツイッターの「もんじゅ君」におしえてもらって、聴いてみた。

彼はこんな風にうたう。

離れられない 愛する町 生きてくこと決めた この町

まるで何もなかったように ほほえみをかわす桜の下

子供たちだけでも どこか遠くへ 逃がしたい

どこか遠くへ 逃がしたい


福島がこんなことになってしまったいま、アーティストはどんなものを自らのうちから生み出すことができるのか。この曲は、そんな問いにたいする、ひとつの答えになっていると思う。

あとに続く人たちの多からんことを。
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