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靖国問題で安倍首相に献策ス [NEWS]

昨年末に靖国神社に参拝した安倍首相であるが、国内的にはともかく、国際政治的には親分のアメリカ様に「こらこら韓国や中国にケンカ売るのはヤメロや」と怒られてしまったようで、なかなか辛い立場である。

安倍首相は「ちゃんと説明すればわかってもらえる」という立場のようであるが、それはなかなか難しい。なんたらクリスティーンとかいうハーフのタレントが「ヒトラーのお墓参りをするに等しい」みたいなことを言って批判したらしいが、おおかた世界のジョーシキというのはヒトラー≒東条英機(≒昭和天皇)みたいな感じになっているので、そういう理解をされても致し方ない。

もちろん、全権を握った独裁者ヒトラーに対して、当時の日本の指導者たちは「どーしよどーしよ」と右往左往しているうちに何となく対米戦争をおっぱじめちまったわけだし、天皇にしても開戦前は「負けるんじゃねコレは。やめといた方がよくネ?」みたいな感じでかなりビビっていたワケで、別に世界制覇の陰謀を練っていたわけではない。

ついでに言っておくと、ドイツの場合、大多数の国民は「ヒトラーいいじゃん!」って喝采の声を上げて、クリスタル・ナハトでユダヤ人泣いてるのを見て見ぬフリしてたにもかかわらず、戦争が終わった途端に「ヒトラーガー」とかいって罪を全部アイツになすりつけてしまうという見事な自己保身戦略を展開しているのであって、ある意味「コスイ」気もする。

むしろ「東条英機はゴーマンな奴だったが、この日本の無責任体制のなかで敢えて責任を問うとすればアイツが槍玉にあがるのは仕方ない、っつーことで死んでいった哀れな奴でもあるし、哀悼の念を捧げるのもヤブサカではない」という見方をする日本の右翼の人たちは純真無垢で愛すべき人たちであるといえなくもない。

とゆーわけで、ここで安倍さんが靖国参拝をアメリカさんはじめ世界の人々に納得していただくには、もうこれは「日本は世界のスタンダードが通用しない、実にナイーブで特殊な国なのだからしょうがないのです」と言い募るしかないのではなかろうか。

たとえば、「針供養」とかを引き合いに出して説得を試みる、とかどうか。



折れた針とかを豆腐やコンニャクにさして、「お世話になりました」とかいって供養するアレである。モノである針でさえ長年使っているうちに単なるモノではなく、ある種の祀るべき人格的なものに転じてしまうというのが日本である。そういえば「付喪神」といってモノが単なるモノ以上のものになるというモノの考え方もこの国にはあるぞ。

いわんや人間をや、である。たとえ侵略戦争おっぱじめようが何しようが、のちのちカミサマになったって全然不思議ではない。なんたって折れた針が供養されちまう国なんだから。

・・・とゆーリクツはなかなかグローバル基準では通らないかもしれんが、ともかくそれぐらいのところから説き起こさないと、国内ではけっこう聞こえてくる「安倍さん頑張って参拝してヨカッタネ」という声は世界には通じないであろう。

いやナニ、こないだの五輪誘致のときだって、「お・も・て・な・し」とかいってから合掌するとゆー、およそインチキ臭いパフォーマンスで「オォ日本人ハスバラシイデスネ」という麗しき誤解を誘ったという前例もある。安倍さんには、こんご外遊される際は、そのたびに「ハ・リ・ク・ヨ・ウ」とかいってコンニャクに針を突き刺すパフォーマンスをしていただきたい。そうすれば事態は少しは改善される。ような気がする。しねーか(笑)。


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このたびの食材偽装について [NEWS]

一連の食材偽装問題であるが、食に一家言おもちのルキウス氏@「唇からナイフ もしくは余計なお世話」が核心に触れた発言をしている。

お読みいただくのが一番早いのだが、オレ流に言い換えると、あれは根本的には消費者側のナルシズムの問題だというのである。

「××産の一級素材を食うオレって、違いのわかる男だよなーフフフ」。違いなんてわかっちゃいないのに、そうやって気取るから、店の側だって「どうせエビの違いなんてわかんないくせに気取りたいだけなんでしょ? じゃ、ブラックタイガーでもいいわよね? どうせ満足してお帰りになるのでしょうホホホ」とつけこんでしまうのである。とまあ、そういった構図を指摘しておられる。

ま、そういう風に騙されたとしても、本当のことを知る前には「うまいうまい流石だ」とか言ってたワケであるから、そこで「偽装食材だ!」とかいっていきり立つのは自らのバカを満天下にさらすのに等しい。が、いったん勢いがつくと「そうだそうだ悪いヤツは許せん」とかいって水に落ちたイヌをたたくのが大好きな日本人である。かくてマスコミなども大騒ぎして、恥ずかしげもなく「食材偽装は許せないっ」とか大騒ぎをしてしまうのである。

アホですね。

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NHK [NEWS]

こないだ驚天動地というか、「日本は法治国家ではなかったのかッ!」と思うすごいニュースがあったので備忘録がわりに記しておこう。

NHKが受信料の契約を結んでいない市民に対して「カネ払え」と民事訴訟を起こし、で、東京高裁は「受信者が拒んでも、NHKが契約を結ぶよう通知してから2週間で契約は成立する」という判断を下し、この市民にテレビ設置から4年分の受信料11万円の支払いを命じたのだそうだ。

オレは法律にはまったく弱いのだが、フツー契約というのは甲乙双方の合意に基づいてのみ成立するものだ、と思って50年ほど生きてきた。で、これまでおよそその判断は間違っていないと思っていたのだが、何とソイツは間違っていたのだった。

つまり、放送法とかいうワケのわからん法律を根拠にすれば、この「契約」というのは一方がもう一方の合意ナシに、「はい契約してね、拒んでもダメだから」と言い募れば自動的に成立することもあるらしいのだ。

で、これは法律のセカイでは別に不思議ではないのだろう、たぶん。天下の東京高裁の裁判長サマが言っているんだし。となると、自由意志に基づいてのみ成立するとオレが思いこんでいた契約というのは、勝手に誰かさんが「ハイ成立!」と宣言すればオレの意志には何ら関係なく成立つものであり、この世界は、じつはカフカの世界と紙一重だったのだ。いや「自由意志なき契約」という概念は、なんか一党独裁の共産主義体制のようでもあるな。実は日本とはそういう国だったのだ。難波孝一裁判長、おしえてくれてどうもありがとう。m(_ _)m

難波孝一裁判長.jpg

しかしだな、NHKはこれまで、「NHKは国家のイヌなどではなく不羈独立のジャーナリズムなのだよ。じっさい税金で食ってるわけじゃなくて、受信料を支払っている一人一人の視聴者の皆さんの信託のもとに仕事をしてるわけだしネ」と格好をつけてきた。だから国営放送じゃなくて公共放送なんですよ、とうそぶいてきたわけだナ。ところが今回の判決は「視聴者の意志に関係なく強制的に支払いをさせる権利」」をNHKに付託してしまったのだから、これまでの「視聴者の皆様に支えられたNHK」という説明は完全に破綻した。実質的な「徴税権」をかちとってしまったのだから「皆様のNHK」もクソもない。つまるところ、NHKというのは国家権力の末端に位置して放送業務をしているお役所、ということなのであろう。

であるから、今回の判決を機に、NHKも「我々は実質国営放送局デス」とでも宣言したらどうか。いや、いっそのこと放送法とやらも改めて、受信料ではなくて税金としてカネをとることにして、名実ともに国営放送局にしてしまえばよろしい。そうすればオレみたいに誤解してしまう人もなくなるだろうし。

あぁそうだ、今度NHKの最高決定機関であるところの経営委員会にも、安倍首相となかよしの右翼の方々が大挙就任なさるようだ。一切合切リニューアルなさるにはちょうど良い頃合いだと思うが如何か。

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いまさらながら東京五輪誘致の滝クリのスピーチに思ふ [NEWS]

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たまたま今朝の朝日新聞の投書欄を読んでいたら、例の東京五輪誘致のスピーチの中で、滝川クリステルが「お・も・て・な・し」といってから合掌したのを「あれ何かヘンじゃね? いまどきの日本人、合掌なんて〈いただきます〉のときしかせんだろう日常生活じゃ」的な指摘をしている人がいた。

なるほど、確かにオレもあれは何かヘンだなーと思っていたのだった。

つまり、「日本人にはよそからマレビトを歓待しようという精神がビルトインされているのだよ」という売り込み方は、まぁそういうのはアリかもしれないと思うのだが、「合掌スル」というのは、なんつーか、もうひとつランク上の「心から有り難いと思う・感謝したい・場合によっては平伏してでも」というニュアンスがある。

「遠いところからよう来なさったなぁ、ゆっくり休んでケレ」みたいなホスピタリティがあるからといって、別に「ありがたやありがたや、あぁもったいなや」みたいに客人に崇敬の念を抱いているワケではないのである。

つまりだな、あのスピーチというのは、その辺の日本人の心情の機微みたいなものがわからない外国人に、「あぁそうか、日本人のおもてなしの精神というのは宗教倫理的な根っこをもっていて、だから合掌というかたちでそういう気持ちを表しているのネ、日本人というのはホント敬虔な人たちなのであるなぁいいなぁ」と誤解させる狙いがあったのではないか。

いや、ここで「誤解」と書いたが、たしかあのスピーチはプレゼン対策に雇った英国人だか何だかに書いてもらったという話もあるので、そのスピーチライターが「日本人ノおもてなしスピリットの象徴っていったら合掌じゃネ?」とか、なんかタイあたりの光景と日本をごちゃまぜにして完全にトンチンカンなことを考えてしまい、ああいう振り付けを指導していた可能性もあるぞ。

ま。その辺の真相はよくわからんけれども、改めて考えてみるに、滝川クリステルだか猪瀬直樹だか知らんが、そういうスピーチの構成には当然日本人の一行もチェックを入れている筈なのだが、誰も「いや日本人はそんなに合掌とかしないから。おもてなしと合掌、ぜんぜん関係ないから」と指摘しなかったワケである。なんつーか、つまり外国の連中に「古き良きホスピタリティをいまに伝える東洋の仏教国」という、いまどき珍しいバリバリのオリエンタリズム的ステレオタイプを抱いていただいて、とにかくも票をとりにいったのではないか。

いいのか、とオレあたりは思うのだ。なんちゅーか、日本文化についてウソをついてまで誘致したいのか。・・・ま、したかったのだろうな。


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2020東京五輪決定 [NEWS]

というわけで、56年ぶりに東京でオリンピックをやることになったようだ。

で、みんな「経済効果ウン超円」とかいって喜んでるんだが、これはそういうものなのか?

古くは1976年のモントリオール五輪であったか、五輪開催で自治体財政が悪化してしまったという話もあり、それもあってロサンゼルス五輪なんかは「持ち出し」を怖れて「民営化路線」に踏み切った、のではなかったか。いや、じっさいに2004年のアテネ五輪とかは、マジでこれがギリシャの財政危機のひきがねになった、という説もあるぞ。

当面ゼネコンとかにガンガンカネが流れるンかもしれないが、祭りのあとは、さてどうなるんでしょう、みたいな懸念がある。

ま、もちろんこういう国際的イベントというものには何かしら「ゼニカネ」を超えた意味がある、という面もあるにはある。確か松本健一氏は、この前の1964年の東京五輪は日本が大きくかわる転換点としての意味があった、みたいなことを言っていた。あるいは1970年の大阪万博なんてのも、今からみれば「栄光の高度経済成長のピーク」みたいな時代相を象徴していたような気もするしな。

さて、では今度の東京五輪は何を残し、どんな意味づけを与えられるのか。いずれにせよ7年後の話ではある。


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汚染水がダラダラ漏れだしている件について [NEWS]

福島第1原発はいぜん汚染水の処理で苦吟しているらしい。

そういえば、一昨年の4月のエントリーにこんなことを書いていたんだった。

ダラダラと冷却しダラダラと汚染水が流れ出る、そういう状況が(いささか切ないことですが)しばらく続いていくことでしょう


そのころはせいぜい2年3年のことではないかと思っていたんだが、そんなに甘くはなかった。

あと5年か10年か。世の中というのは快刀乱麻でスッキリ、という風にはなかなかいかない。
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エジプトで「クーデター」 [NEWS]

さて、エジプトのムルシ大統領が軍部のクーデターでその地位を追われたというニュースである。

ムルシ氏というのは、アラブ世界での民主主義がドミノ倒し的にすすんだ、いわゆる「アラブの春」の流れにのって実現した「エジプト革命」の、その成果としての民選大統領である。たとえ政治的手腕がボロボロで国民に怨嗟の声が充ち満ちていたとしても、軍部が出てきて政権をひっくり返すのはよろしくない、民主化への逆行だ、と憤ってみせるのがとりあえずのメディア的「お約束」であるらしい。

ただちょっとひっかかるのだ。「政治に口を出す軍部=悪」みたいなステレオタイプはこの場合適当なのかという思いもある。もちろん選挙で成立した政権を武力で壊す、というのは全然民主的ではないワケで、日本の歴史など振り返ってみても「まずいだろ!」というのは、とりあえず「正しい」。

ただトルコなんかもそうなんだが、もともとイスラム的な価値観が支配していたムスリムの国にあって、「いや、これからはそういうシバリで何でも律するのはダメだから、もっと世俗的な価値観も大事にした近代国家を作っていこうや」という話になったときに「軍部」というのは頼りになる存在であって、事実エジプトでも軍部はそういう近代的価値の擁護者でもあったのだ。

ムルシだってもともとは「ムスリム同胞団」から出てきた人物で、「ベールかぶれ」だ何だのと言いたがるイスラム団体が(良いか悪いかはしらんが)「近代化」への抑圧勢力であるという一面があるのも確かなのだから、みんなが文句いいたくても言いにくいところでガツンと意思表明する軍部を単純な悪と断ずるのはどうか。

よその国にはその国なりの事情もある。単純に「正義対悪」みたいな図式をもちだすことには慎重でありたい。

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川越シェフ騒動に思ふ [NEWS]

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テレビとかで有名な川越シェフが、ブログが炎上して謝罪に追い込まれたらしい。チマタの芸能ニュースなどによると、雑誌のインタビューにこたえて「問題発言」をやらかしたのがきっかけ、とのこと。「日刊サイゾー」のサイトにその記事がまだ載っているから引用しておく。

――では、「食べログ」のような評価サイトのことをどう思われますか?
川越 くだらないです(即答)。僕は興味もないし、何をわかって書いてるの? と思いますね。人を年収で判断してはいけないと思いますが、年収300万円、400万円の人が高級店に行って批判を書き込むこともあると思うんです。
  (中略)
僕の店も「水だけで800円も取られた」と非難されることがある。でも、当たり前だよ! いい水出してるんだもん。1000円や1500円取るお店だってありますよ。そういうお店に行ったことがないから「800円取られた」という感覚になるんですよ。


とまぁ、こういうわけで、オレが平たく言い換えると「貧乏人の舌じゃオレの料理なんかわかるわけねーんだYO。食べログでオレの店に渋い点つけやがってコノ野郎。水が800円もする~とかいって驚く貧乏人にはオレの店に来て欲しくねえんだよッ!」という発言なのであった。

すると、全国の低所得者が「何をいってやがるッ!」と猛反発。最終的に川越シェフ、6月23日に自分のブログで「この度は全国の皆様に不快感、そしてご迷惑をお掛けしてしまい、心より反省いたしております」という、いったい何をどう反省しているのかよくわからない発言をして、いちおう幕引きとなりました、という次第。

で、いろいろ思うことがあるので記しておこう。

まず、川越シェフは謝らなくていい、ような気がする。なぜかというと、彼の「そんな貧乏人ども相手にしてねーよ」というセリフはホンネだと思うから。彼の店というのがどういう料理店かは全然知らんが、たぶん高級料理店なのであろう、そういう店は金持ちとかスノッブ、貴族的なお暮らしをしているやんごとなき方々を相手に商売をしている筈。水で800円とっても誰も文句は言わんのだろう。「ウマイかどうか」なんてのは極めて主観的な判断であって客観的にどうなのかなんてことはよくわからんけれども、ともかく顧客の金持ちの皆さんは「ウマイウマイ、こういうものを食べなれない貧乏人の舌では到底理解不能でしょうが、やっぱり10万円ぐらいかけないとマトモな食事は食えないですなあ。ハハハ(想像w)」とかいって鼓腹撃壌、喜んで帰っていくのだろう。貧乏人の出る幕はない。

で、貧乏人の皆さんないしは食いものにそんなカネはかけられない人々(含むオレw)の立場にたてば、そんなスノビズムにお付き合いする必要はない。「水800円? 馬鹿じゃネ? よっぽど金が余ってて使い途に困ってんじゃNE」とかいって、そんな店は徹底的に無視すればイイのである。お互い住む世界が違うのだ。川越シェフの世界に潜入していって、「オマイラおかしい」と抗議するなんて愚の骨頂なのである。結局、お互いバカにしあっているのだから、今西錦司のいうように「棲み分け」をして両者が遭遇しなければ、無用の争いも起きなくて平和なのである。たぶん、「食べログ」とか、そういう両者の境界を無化させてしまうツールが発生したことが今回のような悲劇を生んだのであろう(笑)。

ただなぁ、それでも川越シェフが「謝っちまおうかなー」と思った理由というのもワカルような気がするのだナ。

チト話はでかくなるが、現代社会において、金儲けの基本は「市場」をゲットすることだ。世界じゅうの企業が中国政府のゴキゲンをとっている(一目置いている、といってもいいが)のも、あそこには13億人もの人間がいて、つまり巨大な市場が見込まれるから。まぁ、今ンとこ大多数の中国人は貧乏人であるが、それでも仮に13億人が1ドルの製品を買ってくれれば13億ドル、みたいなハナシで、先進諸国ではみんな「もう買いたいものがないよー」とかいってるところで、実にもう、ヨダレが出るような可能性に満ちているのが中国市場なのデアル。

反日暴動の真っ最中に、中国のAudi販売店は反日横断幕を掲げて「オレらは中国の皆さんの味方です」などと姑息なアピールをしてしまっタのだが、アレなんかも欲に目が眩んでついついやってしまったことなのであろう(もっとも、あとになって「アレは現地従業員が勝手にやったことです」とかAudiも言い訳したらしいけれども)。

やや脱線した。何をいいたいかというと、金儲け的には「不特定多数に薄利多売でガンガン売りつける」ほうが、「高い商品をひとつひとつ売っていく」のよりオイシイ、という話である。川越シェフだってそうなのだ。テレビとかでさんざん顔を売った今、高級レストランで地道に稼いでいくよりも、「川越シェフプロデュースの店」とかいってチェーン店を全国展開して、安い素材で作った安い料理を一般大衆にガンガン食わせたほうが効率は良い。あるいは「川越シェフプロデュースのパスタソース」とかいって、大手食品メーカーにガンガン売らせれば大儲け。

とまぁ、実際に川越シェフがそういう事業展開を進めているのかどうかは全然知らんが、「この知名度を生かして金儲けでもしようか」って時には、どうしてもそういう路線をとらざるを得ない。でも、そのときにターゲットにしないといけないのは・・・おっと困った、川越シェフが大嫌いな「貧乏人」じゃあないですか。さあどうしましょう? 貧乏人バカにしちゃったけど、ここで謝っておかないと「何だあの川越ってヤツ? 貧乏人をコケにしやがってよぉ。何様のつもりだYO」という印象が固まってしまっては先はない。「じゃ、不本意だけど、いちおう謝っとくか」というのが現在の状況なのではないか。

以上すべてはオレの邪推であるけれども、川越シェフがブログに書いた謝罪のコトバというのが、どうにも心に響いてこないのでそういう風に考えざるを得ない。となると、老婆心ながら川越シェフにひと言いってあげたくなるのだな。――もう貧乏人の世界とは縁を切って、バカな大衆が喜んでみているテレビに出演するのもやめて、舌の肥えた超一流のセレブの方に囲まれた世界にお戻りになったら如何ですか、って。

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ジモトの政治家さん [NEWS]

オレは某都内E区に居住しているが、地元には中津川博郷&中津川将照サンという、親子で政治家をやっている人たちがいるのだった。で、ここんとこ、お二人が相次いでニュースに登場なさっている。以下ネットニュースから引用。

「落選なら破産」 維新・中津川氏が立候補辞退へ 


 日本維新の会から参院選比例区の候補として公認されていた中津川博郷前衆院議員(64)が、立候補を辞退する意向を固めた。11日夜、東京都内である自身の政治資金パーティーで表明する。すでに党幹部に辞退を伝えていると言い、朝日新聞の取材に「維新への支持が下がり、落選して供託金が没収されたら破産してしまう。今回は他の候補の支援に回る」と話した。(2013年6月11日18時37分 朝日新聞)


交際女性に暴力、出馬予定の区議公認取り消し 


 東京都の中津川将照・江戸川区議(27)が今年3月、千葉県の市川区検に傷害罪で略式起訴され、市川簡裁から罰金30万円の略式命令を受けていたことが千葉県警などへの取材で分かった。 

 同県警や同簡裁などによると、中津川区議は昨年10月、千葉県市川市内のカラオケ店で交際相手の20歳代女性と口論になり、左肩を殴るなどの暴行を加えて10日の軽傷を負わせたとして、略式命令を受けた。 

 中津川区議は2011年4月の区議選で初当選し、現在1期目。今月行われる都議選に江戸川区選挙区から出馬予定だったが、先月28日、日本維新の会東京都総支部が「一身上の都合」を理由に立候補辞退の申し出があったとして公認を取り消していた。

 中津川区議は5月29日付の自身のブログで「高熱を発症し、体調の思わしくない日が続いていた」と、立候補辞退の理由を説明していた。同区議会事務局は中津川区議と連絡が取れないという。
(2013年6月4日12時01分 読売新聞)



ちなみにこの親のほうの中津川博郷サンは、2009年の総選挙では民主党から出て比例東京ブロックで当選したんだが昨年夏に離党、12月の総選挙では日本維新の会から出馬したけれども落選、という人である。

政治家というのはしょせん有権者の写し絵などともいわれるンだが、「あ~ぁ」という心境であるなあ。

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トルコと民主化とGDP [NEWS]

さて、トルコの反政府デモである。

新聞などを読むと、そこそこ穏健派ではあるんだが、基本的にイスラム政党をバックにしているエルドアン政権に対して「もっと自由をくれよ!」という勢力が反撥し、騒動になっているという図式のようだ。

で、ここでふと思う。確か「国民ひとりあたりのGDPが1万ドルを超えると、国民は民主化とか自由を求めて立ち上がる」というテーゼがあったような気がするぞ。どこで聞きかじったかは忘れたが。

改めてググってみると、 「一人当たりGDPが2000ドルを超えてくると民主化運動が活発になる」 という説は実際にあるらしく、たとえばChief Dream Officerというサイトをみると、チュニジアとかエジプトの民主化運動というのはこの2000ドルの壁を超えたあたりで起きたらしいことがわかる。

ふーむ、1万ドルでなくて2000ドルだったのか、オレの記憶違いであったかと思うのだが、念のためトルコの一人あたりGDPはどのぐらいかというと、「図録 1人あたりGDPの世界ランキング(2011年)」というページがあって、これでみるとまさに1万ドルを超えたあたり。なるほど、2000ドル説でもいいんだが、1万ドル説でも悪くないじゃん、と思う。

まぁそれはともかく、こういうモノの見方はそれなりに妥当性があると思う。食うや食わずの貧乏暮しであれば、政治的自由もクソもない、とにかく喰わせてくれ、というのが先にたつ。「開発独裁」なんて言葉もあった。独裁でも何でもいいから経済回してくれよ、という時代はたぶんどこにでもあるのだろう。

が、そこそこリッチな暮しができるようになってみれば、何か政府が偉そうに色々干渉してくるのが何とも腹立たしい。「何だお前らは」と抗議の声も上げたくなる。そういう話である。

でもって、イスラム国でありながら、「でも世俗主義も大事にしようや」といってここまでやってきたトルコは実にエライ国であって、だからここで1万ドルの壁を超えながら、さらに民主的価値を大事にする国になっていってくれれば、ある意味で多くの国々の模範たりうるのではないか、という思いもある。

実のところ、個人的にはむかし観た映画『ミッドナイト・エクスプレス』で描かれた、暗く陰鬱なトルコのイメージがながく脳裏を離れなかったことを白状せねばならんのだが、あの映画で描かれたのは1970年代のトルコなのであって、今のトルコではない。山坂あって、それでもここまでやってきたトルコの人たちよ、ここはもうひとがんばりしてくれよ、と思いつつ、トルコ情勢を見守っていきたい。

追記
なお、先の「図録 1人あたりGDPの世界ランキング(2011年)」によれば、中国は5417ドル。北朝鮮は1155ドル。ふむ。そういうことなんだろうね、と勝手に納得するオレ。え、日本はどれぐらいか、って? 当ててみてくださいナ(笑)。折り畳んだ先に回答を書いておきますネ。

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