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怪物ランドのいた時代 [身辺雑記]

遠い昔、まだ大学生であった1984年ごろであったが、テレ朝の深夜番組枠で田辺エージェンシーが噛んでいる一連のシリーズがあって、よくみていた(蛇足ながら「タモリ倶楽部」もその一つ。今なお生き延びているのは凄い)。

たとえば「グッドモーニング」というのは、馬鹿馬鹿しいけれどもぼけーっと見ているには丁度いいバラエティー(ウィキによると、1984年4月~1986年9月。月曜日の24時台にやってた)。のちにダウンタウンの浜田の嫁になった小川菜摘とかが3人組の「オナッターズ」とか称して、当時フジでやってた「オールナイトフジ」の女子大生=オールナイターズの向こうを張っていたり、あるいは「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」と称してかわいこちゃんタレントの水島裕子がノーブラ&タンクトップ&ホットパンツで若者の妄念を刺激するヘンな体操を披露していたり、あるいは今もたまにみかける中村有志や大島智子がレギュラーで活躍していたのだった。
 

いや、それはどうでもいいんだ。本当に面白かったのはコントグループ「怪物ランド」が主役を張った「ウソップランド」という番組であった(同じくウィキだと1983年10月~1986年4月。水曜24時台)。平光琢也・赤星昇一郎・郷田ほづみの三人組は実に個性があり、とりわけ坊主頭の赤星が子泣き爺に扮し、脈絡なく街に現れては「子泣き爺じゃ。夢見るぞ!」と捨て台詞を吐いて消えていくギャグは実に秀逸であった。

低予算のゆえでもあったろうが、なにがなんでも有栖川公園でロケを敢行するというその姿勢が既にしてギャグ。きわめて毒のあるコントが当時の若者の胸を打ったのであったが、今回偶然youtubeで彼らの当時の映像に遭遇し、これ、実は今見てもかなり凄い連中ではなかったかと思ってこんな思い出話をかいたりしてしまうのだった。

これはウィキにも書いてあったのだが、そのノリはモンティ・パイソンに近いのである。キャラ依存の昨今のお笑いとは違って、キッチリと台本を練ってたんだろうなぁ、あれは。で、その笑いは「夜の少年ドラマ バロムI」とか相当にブラックであったりシュールだったりするけれども、どっか「あ、俺たち権威はみとめないよ」的な思い切りの良さがあったんだ。で、けっこう知的。

ま、毒のある笑いというと、一時期は「ツー・ビート」とか、あるにはあったんだが、それでいて決して泥臭くなくてスマート、っていうのはあんまりなかったんだ。あ、「シティボーイズ」ってのはあったなぁ。そういや、彼らもけっこう好きだった。

で、今じゃ怪物ランドの三人、それぞれに声優とか演出とか、なんとなく業界周りでやっておられるようで、つまりグループとしてはけっこう短命で終わったみたいなのだが、瞬発的な脊髄反射的リアクションで笑いを取るような芸人ばっかでつまんなくなってきた昨今(唯一、さんまだけはその超人的才能ゆえに認めてもいいような気がするが)、ああいうコントの可能性というのはホントはこの国にもあったんじゃないかなーと思うと残念至極。

あと、アシスタントをしてた松本小雪も面白かった。朝日新聞で高橋源一郎が連載小説書いてたときにイラスト担当するという快挙を成し遂げたんだが、そのとき剽窃疑惑起こしてどっか消えたんだったよなー。彼女もいまはどうしているやら。











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