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NHK [NEWS]

こないだ驚天動地というか、「日本は法治国家ではなかったのかッ!」と思うすごいニュースがあったので備忘録がわりに記しておこう。

NHKが受信料の契約を結んでいない市民に対して「カネ払え」と民事訴訟を起こし、で、東京高裁は「受信者が拒んでも、NHKが契約を結ぶよう通知してから2週間で契約は成立する」という判断を下し、この市民にテレビ設置から4年分の受信料11万円の支払いを命じたのだそうだ。

オレは法律にはまったく弱いのだが、フツー契約というのは甲乙双方の合意に基づいてのみ成立するものだ、と思って50年ほど生きてきた。で、これまでおよそその判断は間違っていないと思っていたのだが、何とソイツは間違っていたのだった。

つまり、放送法とかいうワケのわからん法律を根拠にすれば、この「契約」というのは一方がもう一方の合意ナシに、「はい契約してね、拒んでもダメだから」と言い募れば自動的に成立することもあるらしいのだ。

で、これは法律のセカイでは別に不思議ではないのだろう、たぶん。天下の東京高裁の裁判長サマが言っているんだし。となると、自由意志に基づいてのみ成立するとオレが思いこんでいた契約というのは、勝手に誰かさんが「ハイ成立!」と宣言すればオレの意志には何ら関係なく成立つものであり、この世界は、じつはカフカの世界と紙一重だったのだ。いや「自由意志なき契約」という概念は、なんか一党独裁の共産主義体制のようでもあるな。実は日本とはそういう国だったのだ。難波孝一裁判長、おしえてくれてどうもありがとう。m(_ _)m

難波孝一裁判長.jpg

しかしだな、NHKはこれまで、「NHKは国家のイヌなどではなく不羈独立のジャーナリズムなのだよ。じっさい税金で食ってるわけじゃなくて、受信料を支払っている一人一人の視聴者の皆さんの信託のもとに仕事をしてるわけだしネ」と格好をつけてきた。だから国営放送じゃなくて公共放送なんですよ、とうそぶいてきたわけだナ。ところが今回の判決は「視聴者の意志に関係なく強制的に支払いをさせる権利」」をNHKに付託してしまったのだから、これまでの「視聴者の皆様に支えられたNHK」という説明は完全に破綻した。実質的な「徴税権」をかちとってしまったのだから「皆様のNHK」もクソもない。つまるところ、NHKというのは国家権力の末端に位置して放送業務をしているお役所、ということなのであろう。

であるから、今回の判決を機に、NHKも「我々は実質国営放送局デス」とでも宣言したらどうか。いや、いっそのこと放送法とやらも改めて、受信料ではなくて税金としてカネをとることにして、名実ともに国営放送局にしてしまえばよろしい。そうすればオレみたいに誤解してしまう人もなくなるだろうし。

あぁそうだ、今度NHKの最高決定機関であるところの経営委員会にも、安倍首相となかよしの右翼の方々が大挙就任なさるようだ。一切合切リニューアルなさるにはちょうど良い頃合いだと思うが如何か。

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