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「空飛ぶ円盤の殺人光線で男性殺害さる」トム・リンガム [UFO]

例のエイモス・ミラー事件で、magonia00さんが発掘した「Flying Saucers」1968年10月号の記事「MAN KILLED BY DEATH RAY FROM FLYING SAUCER」であるが、またまたお節介といわれそうだが、訳してみた。今ンとこハッキリしないのだが、最初の捏造元とおぼしきタブロイド「Midnight」の記事をそのまま転載した、という前提で訳しております。

なんか変だとかいうご指摘があれば直しますのでよろしく。


「空飛ぶ円盤の殺人光線で男性殺害さる」 トム・リンガム


空飛ぶ円盤により不可解なる殺害を被った犠牲者が、また1人現れた。ニュージーランドのある羊牧場の主が、奇妙な光線で頭を撃ち抜かれたあげく、皮膚も髪の毛も溶け去ってしまうという身の毛もよだつような死を遂げたのである。

それは1968年2月はじめのことであったが、彼、エイモス・ミラー(39)は異常なまでに不可解な状況で殺害された。

彼の息子であるビル(17)はその死を目撃していたのだが、さらにその遺体はニュージーランド・オークランドの第一級の医師たちにより検視を施されてもいる。

が、現時点の状況をいうと、警察当局は沈黙を守ったままこの件では何人も訴追しておらず、かつ公には報道機関にもさらなる情報を一切発表していない。

羊牧場の経営者の死にかんして彼らが知った事実は、捜査当局をして、この事実をうやむやにし、お宮入りのファイルに突っ込んだほうが良いと思わせるほど衝撃的なものだったのだ。

つまり、エイモス・ミラーは明らかに、未知の存在ないしは奇妙な空飛ぶ乗りものに搭乗している存在――換言すれば空飛ぶ円盤に乗っている生物――に殺害されたという確証が得られたのである。

そもそもこの事件は、最初から紛れもない殺人事件とみなす他ないものであり、警察当局が隠蔽を始める以前に、当「ミッドナイト」紙の記者は(次に示すように)この事件の全貌をつかんでいたのである。


2月2日、エイモス・ミラーはニュージーランドの彼の牧場で死んでいるのが見つかったわけであるが、その後、彼の息子のビルは警察に電話で通報をした。

その少年はほとんどヒステリー状態で、お父さんが空飛ぶ円盤に殺された、と言い募ったのだった。

警察が彼の農場に着いて捜査を始めたところ、ミラーは額の皮膚が半分消え失せた状態で、小さな小川のところに倒れ伏しているのがみつかった。彼の息子は尋問のため拘束され、重要参考人として留め置かれた。が、彼はただ、父親の死はUFOのせいだ、と言い募るばかりであった。

「朝方、僕たちは外に出て塀の修理をしていたんです」。彼はそう警察に供述した。

「お父さんと僕は別々に仕事をしてたんだけど、突然、ラジオの短波放送を聞いてる時にきこえるみたいな、甲高い、短波放送の音がしたんです」

「周りを見回したんだけど、最初は何も見つからなかった。でも、僕たちの右手の方に森があって、そっちのほうにそいつが浮かんでいるのが見えたんです」

「僕たちは手にしていた道具を落としてしまって、口もポカンと開けて呆然としていました。それは200ヤードほど先にあって、地面からはだいたい40フィートほど上に浮いていました」

「そいつはじっと静止していました。ヘリコプターみたいだったけど、形は全然違いました」

「形は円くて、てっぺんに突き出た部分がありました。周りには小さな窓が幾つかがありました。本当にハッキリ見えました」

「それでそいつの周りには輝く光が見えていて、そいつをクッキリと浮かび上がらせていました。そいつはそこにしばらく滞空していたんだけど、底の部分からとがったものが3本下に伸びてきたんです。着陸ギアだったんだと思います。だって、すぐあとにそれが地面に届いて、3本の脚の上に立つようなかたちになったから」

「僕はどうしたらいいのかわかんなかった。でも、お父さんは『行ってみよう、ビル。コイツはよーく見ておかないといけないぞ』と行って、その船の方に走っていってしまいました」

「僕はお父さんに、戻ってきて、って言おうとした。でも、お父さんは全然怖がっている風がなかった。その宇宙船はちょっと木で隠れたようになっていたんだけど、ちょうど距離が半分ぐらいのところに小川があって、お父さんはそこで立ち止まったんです」

「そしたら、明るい光がお父さんのほうを照らし出したのが見えたんです。船を取り巻いていたのと同じ感じの光でした。太陽は出ていたけれど、目に見えた。それぐらい明るい光でした」

「それでお父さんは地面にバッタリ倒れてしまった。怖くなってしまって、僕は一歩も歩けなかった」

「お父さんが倒れるとすぐに、その船はブンブンいう音をたてながら空中に昇っていきました。それから、そのあとを追い切れないほどの速さで、一気に空に飛び上がっていきました。すぐに姿は見えなくなりました」

ビルが警察に語ったところによれば、彼は父親のもとに駆け寄ったが、すでに死んでいた。父親の頭の皮膚は半分がまるごと消失していた。

警察が最初にしたことといえば、この少年のイマジネーションの豊かさを「大したものだ」と褒め称えることであったわけだが、二番目にしたのは、少年を監獄にぶちこむことだった。

遺体の検視が行われる一方で、警察は死亡現場一帯のチェックを型どおりに行った。彼らはそこでちょっと気になる発見をした。ビルが「円盤が着陸した」と言ったあたりで、半径60フィート
ほどの円環状の痕跡が地面に残っていた。

そこには焼け焦げたような痕があったのだが、そのヘリのあたりには地面がへこんだような場所が3箇所みつかった。それはまるで、その場所に何やら非常に重いものが置かれたことを示唆しているようにみえた。

この現場はすぐさま警察により封鎖され、記者たちが近づくのも禁止されてしまった。

そうこうするうち、検視の結果も出た。死因は不明だった。

検視をしたチームのヘッドを務めたジョン・ホイッティ医師はこう語った。

「これは私もいまだかつて見たことのない珍しいケースです。頭蓋骨から皮膚が失われているという点を別にすれば、体には何の痕跡もないのです」

「死者が頭部を殴打されたという証拠は一切ありません。それから、頭部の組織が消失していることの説明がどうしてもできないのです」

「同様に不可解なのが、この男性の骨の状態です。リンの成分がまったくないのです」

「なにが原因でこんな風になってしまったのか、全くわかりません」

この事件と、骨からリンが検出されなかったことには何らかの関係がある。

オーストラリアでは昨年、何十人もの人々により引き続きUFOの目撃がなされており、一帯では家畜の群れがそろって死んでいるのも見つかっている。が、その死体にはとりたてて外傷は見つかっていない。

また、その解剖をしたところ、通常あるべき骨中のリン成分はなぜか消失していた。

ビル・ミラーは拘束されてから5日後、釈放された。この事件について、このほかには何も語っていない。

また、ミラー家の家族たちも、記者たちに対して「警察に言われたから」としてこの事件について語ることを拒否した。



改めて手元の南山宏著「UFO事典」(徳間書店、1975)みたら、ホイッティさんのセリフとか、ほとんどこのマンマでした(訳文はオレ流なので当然違うけど)。南山さんのネタ元は「Flying Saucers」でまず間違いないみたい。で、お持ちでない方のために、当該ページ載せときます

miller.JPG

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