昔書いた読書感想文~日本の憑きもの [読書感想文]
これも良い本だったなー。これも不確かなんだが、山村にも商品経済が入り込んでいった時代、そのトレンドをつかんで裕福になっていった家にたいして「ほら、あそこの家はオサキ使ってるから」的解釈が施された、みたいな記述があったやに記憶している(例によって現物行方不明のため確認不能w)。なるほど負け惜しみっつーか、なんか釈然としない事態をどーにかして合理化したいとゆー我々愚者のおもいが、こういう民俗の根っこにあったりするのかもなーと思ったことであった
初版は1972年。昨年、中公新書創刊1500点記念で復刻されたものです。十数年前に手にして「名著だなあ」と感じ入った本ですが、いつのまにかなくしてしまって残念に思っていましたから、再び入手して感無量でした。
どんな本かというと、かつて日本にはオサキやイズナ(見た目はイタチみたいなもののようです)といった霊的動物(?)を操って、人を病気に陥れたりする家筋があったっていうんですね。これは人類学者による、そのフィールドワーク。学術色の濃い本ながら、つい最近まで(というと大げさですが)、この種の奇譚が事実として語られていたんだなーと思うと日本民俗の奥深さみたいなものを感じてしまうのです。(2000/2/10記)
初版は1972年。昨年、中公新書創刊1500点記念で復刻されたものです。十数年前に手にして「名著だなあ」と感じ入った本ですが、いつのまにかなくしてしまって残念に思っていましたから、再び入手して感無量でした。
どんな本かというと、かつて日本にはオサキやイズナ(見た目はイタチみたいなもののようです)といった霊的動物(?)を操って、人を病気に陥れたりする家筋があったっていうんですね。これは人類学者による、そのフィールドワーク。学術色の濃い本ながら、つい最近まで(というと大げさですが)、この種の奇譚が事実として語られていたんだなーと思うと日本民俗の奥深さみたいなものを感じてしまうのです。(2000/2/10記)
2012-10-17 08:46
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