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岡林信康をききながら [あとらんだむ]

車で昔の岡林信康を聴いていてふと思ったんだが、1970年の前後、彼を筆頭とするフォーク歌手たちがプロテストソングを歌い出したっていうのは、実は当時としてはとんでもないメディア革命だったんじゃないだろうか(誰かがさんざん言ってるような話だが)。

もちろんそれまでにも添田唖蝉坊とかある種の社会批判を込めた唄をうたってた人々はいるにはいたんだろうが、70年代フォークっつーのは、ごくふつうに学生やってたような連中が「あ、そーか、フォークギター一本あれば、オレの考えてることみんなに伝えられるじゃん!」みたいなユリーカ体験をして、で、実際に街頭に飛び出していったという事象だったのだ。たぶん。

つまり、何もマスメディアなんかに頼らなくても「発信」はできることに気づいた。もちろん「わたしコード知りません」みたいな人間にゃあまだまだ敷居が高かったんだろうが、しかしガリ版刷ってビラ配ったり同人誌作ったりしなくても良くなったというわけで、ともかくもフォークソングというものが「自前のメディア」として発見された。

いまさら何でこんなことを言ってるかというと、そういや、この10年20年でウェブサイトからブログ、SNSにいたるまで、考えてみりゃあ「自前のメディア」はスッゲー進歩してるじゃん、もうギター弾けなくなっていいんだし、俺たちのこの数十年はまさに革命の時代だったんだなー、全然気がつかなかったけど、みたいなことを岡林を聴きながら思ったのだった。

俺たちは岡林から始まって、ずいぶん遠くまできてしまったようだ。加速度的に進む革命の時代。だがそれはこれから何を生み出していくのか? その辺になると中年にはなかなか見通せないものがあるんだが、たとえば東浩紀「一般意志2.0」あたりはその可能性をけっこうつかみ取ってるのかもしれないな。いろいろ批判はあるみたいだけど、「熟議があれば世の中良くなるって? 誰もそんなこと信じてねーじゃん」みたいなところまで俺たちは来ちまったんだから。

ともあれ、死ぬまでそんな景色の移り変わりを見続けていく。



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朝日社説と尾崎豊 [あとらんだむ]

いぜん尾崎豊をイマドキ持ち上げる感覚は如何なものかということを書いたことがあるが、成人の日の朝日社説もなんか「尾崎をみならえ」みたいなトンチンカンなことを言い出して失笑をかっているそうな。

ツイッターで佐々木俊尚氏が語っていることがポイントをついているのでいろいろ言わないが、天声人語同様、何か上から目線で見当違いの訓辞を垂れてしまう、というのはどこか朝日の骨身にしみついた悪癖といわざるを得ないのだな。
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たまには朝日新聞につっこむ [あとらんだむ]

朝日新聞朝刊3面の「プロメテウスの罠」という原発企画、なかなか面白い切り口だと思って読んでいる。たまに朝日批判を書いているけれども、そこらへんはもちろん是々非々であって、面白いものは面白いと評価せねばなるまい。

で、現在は「無主物の責任」というシリーズが始まっている。広島原爆に遭遇して以来、内部被曝の危険性を説き続けている医師・肥田舜太朗氏を中心とした話を展開しているわけだが、しかし! 今朝の記事ばかりはなんともいただけない。

前田基行記者によるこの署名記事、原発事故後にとつぜん子供が鼻血を出したので、これって放射線の影響じゃネ?と不安になってしまった親御さんに「心配だ」みたいなことを語らせたりしている。一方で「心理的な要因が大きいのでは」みたいな専門家のコメントもいちおう載せているから、放射線の影響と断定してるワケじゃないんだが、オイオイ、こういう書き方こそが「正しく放射線を怖がる」のを妨げるんじゃねーのか?

じっさい今回の事故後、日テレのディレクターだった(あるいは現在も在籍中?)木下黄太氏などがネットで「首都圏でも子供が原因不明の鼻血を出したり下痢になったりするケースが増えている。放射能の影響では?」みたいなウワサを広めたのは有名な話。オレもちょっと気になって、その辺の情報は一時期フォローしていたのだが、どうも首都圏あたりの放射線量でそのテの急性症状が現れる、というのは現在の医学のジョーシキからいうとイクストラオーディナリー怪しいらしい。つまりは「主観的」な思いこみではないかという話だ。

その辺はいぜん拙ブログに書いたこともあるんだが、たとえば「涼風庵徒然」なるサイトをみると「鼻血が増えたというデータはない。下痢は増えていない」ということのようだ。

で、朝日の記事に戻る。確かに「首都圏あたりの低線量被曝でもひょっとして?」というのは気持ちのいい話ではない。厳密なことをいえば、そういう現象が起きる可能性は皆無とは言い切れないのだから。だがなー、こういうときこそマスメディアというのは「より信頼に足る情報」を提示して、「より正しいと思われる判断」を下すお手伝いをしなきゃいけないんじゃねーの? だからさ、「こういうことを言ってる人がいる。反対意見もあるけど」って言いっぱなしにするんじゃなくて、じゃあ本当にそんな現象が起きているのか、「データを集めてみる」っつーのがまず最初にすべきことなんじゃねーの?

おそらく鼻血を出した人の数なんてデータ、あんまりねえだろうから(笑)作業は難航するだろうが、たぶん今のところ言えるのは「少なくとも鼻血が急増していることを示唆するデータはない」ってことじゃねーの? たぶん。

木下氏の主張でかなりビビった人も多いらしいンで、だからこそマスメディアにはこういうネタを扱うについては冷静な態度をとってもらいたいものだ。その点でけさの記事は失格。それともあすあたりの紙面で「いや、データ探してみたら鼻血仮説はデマでした」って言い出すのかしら?


【追伸】

なおけさの「天声人語」も(いつもながらw)変調気味であった。

春に新学期が始まる日本の学校はいいと、日本語で創作する米国人作家のリービ英雄さんが他紙に寄せていた。秋に始まる米国では、自然の色彩が薄れていく中での授業になる。それより日本のように、自然が一日一日カラフルに開いてくる季節の授業は気持ちが良い、と▼それを思うと、今年の大学3年は少し可哀想だ。3年生に向けた企業の広報活動が、去年までより2カ月遅れてきのう解禁され、就職活動が本格スタートした。寒さに向かう年の瀬、木枯らしに吹かれる中で、オフィス街歩きが始まった


この人は何を言いたいのだろうか? 春の新学期って日本人にとって実にしっくりきていいよね~というのには異存がないが、だからといって「何か新しいことを始めるのはつねに春であるべきだ」という話にはならない。「今年の大学3年は少し可哀想だ」ってオイ、そもそも「就活始める時期があんまり早すぎてちゃんと勉強もできねーじゃねーか、少しぐらい遅くしろよ」っていう流れの中で開始時期が先送りされたんであって、なにを見当違いの同情してんだよ? だいたい昨シーズンだって大学生は「木枯らしの中でオフィス街歩き」してたんじゃねーのか? とゆーか「オフィス街歩き」って何だよ?

ちなみに朝日新聞の採用情報ページをネットでみたら、「2013年度入社 春の採用試験」について
《応募方法》朝日新聞採用情報ページからプレエントリーをください。応募の詳細は、My Pageでご案内します。

などと書いてあった。

「就活は春から始めるべきだ」っつーんなら、まずお前ントコの採用試験情報も来年の春まで一切だすなよ。

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ユングの映画 [あとらんだむ]

yung.jpg左がミヒャエル・ファスベンダー。ユング(右)役をやってるらしい。


こないだベネチア映画祭の新聞記事みてて知ったんだが、「デンジャラス・メソッド」なる映画があってコンペにかかっていたんだそうな。ユングが出てくる映画だってンで調べてみると、シュピールラインっつー実在の女性をめぐる何かドロドロした恋愛模様を描いており、当然フロイトとかも出てくる、と。

そういうわけで題名から察するに当時の精神分析の世界の「いかがさしさ」を描いたりしてんじゃねーかと思うんだが、たしかにクライアントと医者がねんごろになっちまうのは「転移」だよねーとか言っちまうような側面もあったハズなので、確かに「デンジャラス」な側面もあろう(笑)。

監督はデヴィッド・クローネンバーグ。まぁこの手の映画は、「いやー何か偉そうなこといってるセンセーも、よくみりゃ単なる俗物じゃん」みたいな話になってしまうと面白くないのだが、果たしてこれはどうか。日本公開は未定らしいが、来たら観てみたいな。


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中田引退 [あとらんだむ]

で、中田英寿です。引退宣言しちゃいましたね。
ただなー、メディアも「クールなナカタ」は引き際もかっこよくクールだった、みたいな論調ばっかりでしょ。

気にいらん!!

そう、あなただって覚えてるでしょ、中田が若造のときに前園真聖と一緒に出ていた「日清ラ王」のコマーシャル! えぇ、忘れたとはいわせません、あなたが10代かそこらの子どもじゃない限り。

忘れた人に改めて解説すると、当時の中田は、まさしく山梨の田舎から出てきたばかりの純朴な青年のイメージ丸出しだった。で、リアルな関係を反映してたのかどうかはサッカー界に暗いので知らんが、そのころは人気のあった前園の舎弟みたいな役回りでCMに出てたのです。で、クサイ演技を披露していた、と。

有名になったタレントが戦隊ヒーローものに出ていたり、あるいはB級映画でヌードを披露していた過去をマッサツする例は多いが(ここんとこ仮面ライダー出身のオダギリジョーにもその気配あるので注意)、あのCM出演で「ギャラウマー」的な表情を丸出しにしていた中田よ、君もまたその過去は消せない!

「日本人の取材は受けない」なんていったり、「クールで冷静」なイメージを演出して自分の商品イメージを高めてきた中田。でもなー、そーすると、ラ王でコミカルな演技(笑)をみせてギャラせしめたオマエはいったい何だったんじゃ! 今のオマエが虚像であることを如実に示しとるじゃないか!

で、テレビなんかはそういう部分には(機嫌を害してはいけない人物に成り上がったということなのでしょうw)、まず触れない。まぁしかしネット時代というのはありがたいもので、その恥ずかしいCMをアップしてくれている奇特な方もいるんですなー。こういうのを見ながら、「おぃおぃ格好つけてもね、駄目なのよ」と一人ツッコミを入れて、現代の「ヒーロー」の足を引っ張ることにささやかな喜びをみいだす、あるいみ寂しいワタシなのでありました(泣


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断章あれこれ [あとらんだむ]

WBCは本当に良かった。王ジャパンの「世界制覇」ですよ。日本野球ここにあり、という感じで溜飲が下がる思いがした。ただ、野球ファンでも何でもないカミさんは「でもこーなると韓国のヒトは納得できんでしょ?」と言っていた。それはそうだろうな、たぶん。


ドコモからやっと発売になったNM850iGですが、予想通りというべきか、いろんなソフトを入れることができるというスマートフォンならではの機能は完全に塞がれているようです。かくなる上は11月と言われるナンバーポータビリティ制の導入を機に、曲がりなりにもノキア製スマートフォンを日本で売っているボーダフォンにキャリア乗り換えか、とも思ったのですが、例のソフトバンクによる買収で日本のスマートフォンがこれからどうなっていくかは不透明。うまくいかんもんですな…。


手持ちの株はようやく浮上のきざし。収益ラインから大きく落ち込んでいた時価総額も何とか±ゼロ付近にまで戻してきました。期待の星はドリームインキュベータですな。これがせめて買値まで戻してくれれば御の字なのだけれど。


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電車男再考 [あとらんだむ]

昨晩、東京の地下鉄・東西線の東葉勝田台行き下り終電の社内でのこと。

大手町駅で乗り込んでつり革にぶらさがってたら、うしろの座席のほうで揉め事発生、らしい。
若い男二人が「何すんだよ」「脚が邪魔なんだよ」みたいなやりとりを始めた。おそらくは座ってる男が前に投げ出していた脚を、前に立った男が蹴ったか何かしたのであろう。座ってた男が立ち上がって相手をどついたらしく、どつかれた男が立ってるワシの背中にぶつかってきた。周囲で「まあまあ」みたいになだめる声があがるが、このケンカ、何かおさまりそうもない、と思う。この二人、なおも何か怒鳴りあっている。どうすべきか。一瞬躊躇するワシがいた。

その時である。すぐわきに立っていて、ケンカの一部始終を見ていたとおぼしき中年女性が一喝した。「周りに迷惑じゃないの! ここ、電車の中なのよ! ケンカするなら外に出てやりなさい! (一人に)あなたはその気があるのッ! (もう一人に)あなたはッ!」。ケンカしていた両人、なんか小声で「すいません」か何か言って、すっかり大人しくなってしまった。

ソーカイであった。「カッコイイぜ、おばさん」と内心快哉を叫んだ。と同時に、男としては若干忸怩たる思いがあった。

確かに背中のうしろのほうで始まったケンカであり、いきなり仲裁に入るのも何だかな~と確かに躊躇してしまう状況ではあったのだが、こーゆー場面に遭遇して正論ズバリと叩き込んで、酔漢(?)二人を黙らせる、やっぱりこいつは男がなすべき役目じゃねーか。その辺の空気を瞬間的に呼んでテキカクに行動できなかった俺というのは、うーん、やっぱりちょっと情けなかったゼ。人間として、まだまだ駄目だ…。

…電車の中の小さな勇気。改めて「電車男ってけっこー格好良かったんだな」って思った。


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今度はテレビ故障 [あとらんだむ]

ここんところ家電機器が相次いで壊れている我が家なのですが今度はテレビがいかれてしまいました。
三菱製のブラウン管テレビ、25C-X30なる機種です。前も一回修理してもらった記憶がありますが、今回は音声は出るもののブラウン管が真っ黒になり、ただ中央に横一線に光が入る、という症状です。実はここ1か月ぐらいでしょうか、テレビをつけると、画面上部八分の一ぐらいが横線入ったようになってチラチラと映像が乱れる、という症状が出ておりました。これは数分たつと消えてましたが、壊れる前兆だったんでしょうね。

 ←こんな感じですな

さっそく出張修理を頼みましたが、平行してネットで調べてみると、業界では「横一(ヨコイチ)」と呼ばれている、よくある故障らしいですね。修理代は2万以下で何とかなりそう、という話です。

で、ついでに最近の薄型高機能テレビの事情などもちょいと調べてみたところ、大型液晶テレビなどは確かに高機能ですが、やはり反応速度が遅くてスポーツ中継などではまだまだブラウン管式に及ばないらしい。それに、デジタル放送など受信すれば流石にキレイだけれど、現行の地上波アナログなどは苦手。こっちを映すと相当画質が悪いらしい。結局まだまだ購入には時期尚早という感じのようですね。当面は古い現行機種をだましだまし使っていくのが賢明なようで(しかし、修理に来るのが明日朝だというから、今晩の日本シリーズはパソコンで見ないといかんがな…グスン)

10/27追記:修理終わりましたが、12000円ちょっとで直りました。いわゆる「横一」ということで、修理のときに自宅にはいなかったのですが、明細書みるとICとコンデンサと抵抗を代えていったようでした。


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甲子園は遠かった… [あとらんだむ]

というわけで、日本シリーズの甲子園チケットが本日売り出されたわけですが、予想通り(笑)、予約電話はまったくつながらず、チケットはとれませんでした。…

ダフ屋のばかやろ~!!


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株、かぁ… [あとらんだむ]

最近興味をもってること、といえば、ネットトレーディングでございます。ネット上での株取引ですね。
大学に入るとき、「人間はパンのみにて生きるにあらず。文学部だぁ!」と大見得を切っていたのも今は昔、それを思えば何かゼニカネの軍門に下るようで寂しいようではありますが、この弱肉強食の世の中、いつリストラに遭うかもわからない、何とか生活防衛を…と考えていきますと、どうも日本経済も力強く復調している様子、週刊誌なども盛んに「株投資のチャンス」と喧伝しておりますし、ちょっとやってみるか、というわけです。
で、本などもちょこっと買ってきて勉強中。↓

たった7日で株とチャートの達人になる!

たった7日で株とチャートの達人になる!

  • 作者: ザイ編集部
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2005/07/15
  • メディア: 単行本

ネット口座の開設準備もしております。しかし、何ですな~、「株は怖い」という先入観もありますし、いささかびびっているのも事実。素人トレーダーの未来や如何に…。


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