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しつこく「夏の甲子園」に絡む(笑) [天声人語]

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今回も天声人語批判じゃないんだが、夏の甲子園の欺瞞が浮き彫りにされるニュースがあったので、朝日新聞つながりということで念のためここに記しておこう。

閉会式の大会総評で、奥島孝康・日本高野連会長がとんでもないことを言ったらしい。ニッカンスポーツのサイトから引用してみる。

大谷見られず残念、高野連会長発言に抗議


閉会式での大会総評で甲子園がざわつくシーンがあった。奥島孝康日本高野連会長(73)が「地方大会では有力校が次々と敗退するなど、夏を勝ち進む難しさを痛感させられました。その中で全国大会に駒を進めた49代表は、記録と記憶に残る戦いを演じてくれました」と話した後、「とりわけ残念なのは花巻東(岩手)の大谷投手をこの甲子園で見られないこと」と異例の個人的見解を述べた。その直後から大会本部には「盛岡大付が岩手代表で出場しているのに失礼ではないか」という数件の抗議電話が寄せられた。大会本部の関係者は「ああいう場で申し訳ない」と、会長の発言について陳謝した。 [2012年8月24日8時29分 紙面から]



何度も書いていることを繰り返すようでナンだが、これまで高野連とか朝日新聞は、「高校野球は教育の一環」だとか何とかさんざん綺麗事を並べ立て、だからこそ野球部員が万引き事件でも起こそうものなら「連帯責任」で公式戦出場停止、とか、つまりはガリガリのアナクロ頑固ジジイのスタンスを墨守してきた。

ところがここにきて、例の「作新学院の部員が強盗事件を起こしたのにお咎めなし」という一件が象徴するように、「もう小うるさい能書きなんてやめたやめた、さぁ皆さん、超一級の高校球児のプレイを満喫して楽しんでくださいよ、明日のプロ野球のスターもきっといますゼ」とばかりに、盛り上がりさえすりゃ何でもアリ路線にひそかに舵を切っているのである。

で、まさに今回の高野連会長の発言であるが、語るに落ちた、というのか、奥島孝康サンは今回そのホンネをはからずも口走ってしまったわけだ。

俺なんかは、たとえば地方の無名の公立高校が並み居るセミプロ野球部を撃破して勝ち上がっていく、そういうストーリーのほうがよっぽど面白えや、と思うのだが、奥島サンは、やっぱり超高校級の一流選手がいっぱい登場して大会がおおいに盛り上がったほうがよほどいい、とお考えなのである。夏の甲子園が、プロ野球予備軍のセレクション大会になりつつある現状に「これでよし!」とお墨付きを与えているわけである。

であれば、奥島サンは一切謝罪する必要はなかろう。「無名の高校が快進撃、なんていうのより、超高校級のプロ予備軍が大活躍する試合のほうが見てえだろ? いいじゃん、それで」とハッキリいえばいいのである。ま、それと同時に「高校野球は教育の一環などではありません」とも言い添えていただければイイのである。朝日新聞にも、とうぜんそういう報道をしていただこう。

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