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3年遅れで「1Q84」を読む(2) [読書感想文]

新潮文庫版の「1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編」まで読んだ。ひらたくいうと、文庫バージョンの最初の1冊だな。まぁ今さらネタバレもクソもないので正直にストーリーを追っていくわけだが

「青豆と天吾はどうも小学校ン時の同級生だったらしい」とか

「青豆の親はどうもエホバの証人みたいな宗教団体の信者だったらしく、当人としてはかなり当惑していたらしい」とか

「ふかえりのオヤジは大学の先生だったンだが全共闘の指導者みたいな立ち位置からザセツしてヤマギシ会みたいなの作ってリーダーになって、そこから分派した武装左翼集団は自滅したんだが、本体のほうは何かカルトみたいになっちまったらしく、しかしオヤジはそのご消息不明になっており、一方でふかえりは何故かオヤジの大学時代の友人のところに預けられて今日にいたってる」とか

「青豆は基本的に男漁りが好きなヒトである」とか

「青豆は金的蹴りが得意である」とか(しかし護身術として有効とか春樹センセイは書いてるんだが、ハイヒールとか履いてたら金的狙いの前蹴りは事実上腰が極まらず至難ではないかというのがオレの偽らざる感想である。まぁオレの1Q84=ブリコラージュ仮説にたてば、しょせんネタなんだからそんな精密なことを言い出すのはヤボ、ということになるわけだが)


まぁけっこういろいろと伏線を張りまくっているのである。これをどう回収していくのか。ワクワク。

とりあえず、ひとつ思ったことを書いておくか。

「エホバの証人(的宗教)→周りにバカにされまくり→少女時代の青豆(たぶん)かわいそう」みたいな図式は、いかにも日本人のジョーシキをなぞっているわけなんだが、しかしそもそも外国にでれば無宗教→人非人というのがグローバルスタンダードで、「進化論は間違い」とか言ってるオヤジがアメリカあたりじゃ一目置かれてたりするわけであるから、それを考えりゃあまぁエホバの証人なんて可愛いものなンである。

少なくともここまで読んだ限りでは、エホバの証人(的宗教)=刺身のツマっつーか、「常識外れのイタイ人たち」的なアイコンになっているので、小説家というのはこの世のジョーシキを懐疑せしめてナンボという哲学をもっているオレとしては、春樹センセ、きっとその辺の日本人のヒジョーシキをひっくり返すようなどんでん返しを用意してんだろうなーと期待は膨らむばかり(笑)。





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