レッサーパンダの思い出 [NEWS]
千葉市動物公園の「立ち上がるレッサーパンダ」というのが、俄然人気を集めているようですね=写真=。レッサーパンダ…日頃あまり注目を集めることのないこの動物の名前を聞くたびに思い出すことがあります。
もう20年近く前になりますが、北海道の岩見沢というところに住んでいました。で、そのころ、地元にある三井グリーンランドという遊園地を舞台として「北海道21世紀博覧会」というイベントが行われたのでした。たしか3セクの主催で町おこし、みたいなコンセプトのシロモノだったと思うのですが、そのサブテーマが「日中友好」。中国当局と交渉して兵馬俑をはこんできて、「兵馬俑展」なんてのもやってました。聖飢魔Ⅱとか中山美穂とか本田美奈子とかのコンサートもあったなあ。
閑話休題。そんな流れのなかで、中国からレッサーパンダを借りてくることになったんです。当時はまだレッサーパンダとは何モノか、ヨノナカにはほとんど知られていなかった。主催の3セク側には「でもパンダと名がつくからには相当なオオモノであろう」みたいな期待もあったんでしょう、確か「岩見沢にレッサーパンダがやってくる」みたいな惹句でけっこう大々的に宣伝してた(ただし、「レッサー」の文字を小さくして「パンダ」の文字が目立つようなロゴだった、あれはワロタw)。
で、やってきたレッサーパンダ。例のジャイアントパンダとは、全然にてなかった。パッと見ではアライグマとそんなにかわりませんよね。「あれ…(絶句)」みたいな感じだったんでしょう、そんなに人気も出なかった。見に行ったとき、全然ギャラリーがいなくて、レッサー君、寂しそうにしてたっけ。
昔話を延々としてしまいました…ともかく、当時は「レッサーパンダ」と聞くと、「うむ、こやつ実はそうとうのキレモノでは?」と若干緊張してしまうようなところがあった。それが今ではレッサー君、直立でもしないと見向きもしてもらえない…日本人もなんやかんやいって、いろんな意味でずいぶん目が肥えてきたものだなあ、テレビの前でビールのグラスを傾けながら思うのは、そのようなことなのでした。
追記:書いてて今思い出したけど、一緒に「孫悟空のモデル」とかよくいわれる「キンシコウ」って猿も来てました。レッサーパンダと比べると、むしろこっちのほうがVIP扱いされてましたね。そんな彼も、今だったらなんか芸でもないとダメなクチかな…
追記2:その後、ネット上で岩見沢には今もレッサーパンダが棲息しているという驚愕の情報がもたらされました(リンク切れしたら御免)。あのときのレッサー君との関係やいかに? ナゾは深まるばかりですw
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