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請われれば一差し舞える人物になれ [身辺雑記]

今年の阪大の卒業式で、総長の鷲田清一さんがなかなか心にしみいる式辞をしているのだが、そのなかにこんな言葉がある。

昨年亡くなられた文化人類学者の梅棹忠夫さんは、亡くなられる直前のインタビューにおいて、いつも全体を気遣いながら、自分にできるところで責任を担う、そういう教養のあるフォロワーシップについて語っておられました。そしてその話をこんな言葉で結ばれました。——「請われれば一差し舞える人物になれ」。

うーむ、いいねェ。

請われれば一差し舞える人物になれ、か。


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地震の予言について その2 [小林朝夫さん]

と、小林さんの「地震の予言」について若干皮肉っぽいことを書かせて頂いたのだが、そのご、この方のツイッターを拝読してみた。

おぉ~、これは凄い! 各地の人々から次々に「この場所は大丈夫でせうか?」と質問が寄せられ、逐一「大丈夫」とか「避難の用意を」とかありがたい託宣をお下しになっておられる。一連の応答を読んでいくと、どうやら原発で新たな爆発でも起きて「福島近辺はマズイことになる」というイメージが小林氏の脳裏に浮かんでいるらしい。

うーん、と唸ってしまった。

確かにこんなとき、不安になって何かにすがりたいという心理はわかる。わかるのだが、先にも書いたように、この方、少なくとも阿鼻叫喚の事態を引き起こしたこのたびの東北大震災については全くその予知能力が働かなかった。あの、テレビの映像を見ているだけでもトラウマになりそうな恐るべき大津波の恐怖は、この方の予知能力の網をまったくスルーしてしまったようなのですね。

であるにもかかわらず、今この時点でこの方に「これから起こることを教えてください!」と頭を垂れるというのは、いったいどうなのよ?という気がしてならない。

いや、私も「予知能力」というのはほんとにあったら凄いよね、あったらいいよね、と思っている人間のひとりである。ところが、ノストラダムスやエドガー・ケイシー、ジーン・ディクソンといった有名どころでさえ、精査していくとボロボロボロボロアラがみえてくる。「やっぱり予言なんてそうそう当たるわけねーよなー」と嘆息してしまうのが現実であり、ある意味、裏切られ又裏切られ、の繰り返しが市井のオカルトファンである小生のこの数十年でありましたw。

ここは冷静になるべきでしょう。汚染水を垂れ流している東電は確かに問題ではあるけれども、それは原子炉の冷却を最優先にしているがゆえの苦渋の選択であり、信頼を失っている東電ではあっても、格納容器の全面的破損のような事態だけは何としても阻止しようと必死の努力を重ねている。そこは我々も信じていい。7~10日のあたりにある種のカタストロフが起こると小林氏はお考えのようですが、おそらく、ダラダラと冷却しダラダラと汚染水が流れ出る、そういう状況が(いささか切ないことですが)しばらく続いていくことでしょう。

長年のオカルトファンであり、ノストラダムスにさえも裏切られた私です。小林氏の言葉になんでそんなに過敏に反応するのか、不思議でならないのです。カタストロフが決定づけられている、などと考える必要は一切ありません。これが結論。いやぁ、酔って帰ってきた勢いですみません、妄言多謝(笑)。
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