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エイモス・ミラーについてのテキスト [UFO]

例の「エイモス・ミラー事件」であるが、研究家のmagonia氏、本城達也氏らの活躍により発掘された「New Zealand scrapbook」(April 1968-September 1968, p165)というテキスト(本だかパンフレットだか何だかわからんのだが)があって、本城氏のASIOSサイトに該当部分を起こしたのが掲載されているんだが、これをザックリ訳してみた(ちなみにASIOSサイトには興味深い続報も随時掲載されているようで要注目である)。

よくわからんところは適当に流してるので誤訳している可能性は高いが、概略こんな感じということで。

宇宙船の光線がニュージーランド人を殺害

奇怪な殺人光線を発する空飛ぶ円盤が、ニュージーランドのある牧羊農場主を殺害したが、秘密主義をとる政府はすべての情報を封じ込めてしまった。

39歳のエイモス・ミラーは、一分前にはそこに立っていたのだ。ところが次の瞬間、彼は地面に倒れており、頭部は空中に浮かぶ宇宙船が放った光線により焼け焦げていた。これはSFなのか? 

いや、それ以上のものである、とはいえる。それはカナダの、いささか胡散臭いかもしれないが、とりあえずはジャーナリズムが報じた話なのだから。

この空飛ぶ円盤による殺人に関するセンセーショナルな話を報じたのは、雑誌「ミッドナイト」。この「ミッドナイト」誌のトップ記事によれば、この事件は今年2月の早い時期にニュージーランドで起こった。しかし、「ミッドナイト」誌はその場所がどこだったかは書いていない。

記事はこう記している。解剖後、「エイモス・ミラーが不思議な空飛ぶ乗り物に搭乗していた未知の生物により殺害されたことが明らかになった。そこにはもはや疑問の余地はない」。

大衆の身の安全という問題にかこつけて「ミッドナイト」誌はこう言っている。「大衆が知りたがっている事項であると確信しているが故に本誌はUFOによる殺人事件について報じてきたわけであるが、これはその2件目となる」。

グラフィックや死んだエイモス・ミラーを写したゾッとするような写真を掲載しつつ、「ミッドナイト」誌は、死亡者の出たUFO事件についての事実を敢えて隠蔽しようという当局の姿勢を暴き出そうとしている。

しかし、「ミッドナイト」誌は決して「事実に徹しよう」とか「事実を注意深く扱おう」としているワケではない。「解剖を担当したオークランドの優秀なる医師チーム」のヘッドとして登場してくる医師の名前は、ニュージーランドの医師登録者のリストには載っていない。「ミッドナイト」誌によれば、その人物はジョン・ホイッティ博士だというのだが、記事には彼の言葉が引用されている。「私もこれまで見たことがないおそろしく不思議な事例だ。頭蓋部の皮膚が失われているほかは、体に何の痕跡もない」

「サンデーニュース」紙は、「2月初めにエイモス・ミラーが死亡した」「そのような人物の死体解剖が行われた」といった事実が本当にあったのか確認しようと試みたが、それは失敗に終わった。

ニュージーランドのUFO研究団体の会長であるヘンク・ヒンフェラー氏によれば、「ミッドナイト」誌は最近になって、また同様な記事を載せたのだという。この二つの記事には明らかに共通点がある――事実関係、場所、名前、証拠といったものがハッキリ示されていない、という点である。

「この雑誌はこうしたセンセーショナルな出来事が起きた場所として、単にあまりなじみのない地名を適当にくっつけたんだと思います。ほとんどのカナダ人はニュージーランドのことなんて聞いたことがないから、この手の話には好都合だったわけです」

「ミッドナイト」誌のシカゴのオフィス、モントリオールのオフィスに電話をしてみても、反応はなかった。

「サンデーニュース」が電話をかけたのは北アメリカ時間で午後5時30分のころだった。たぶん彼らは、新聞社にしてはあまりに早い時間に会社を閉めてしまうのだろう――名前こそ「ミッドナイト」とついてはいるけれど。

というわけで、その新聞はまたぞろ、何かしら本当にあったという触れ込みの話に乗っかってトンチンカンなことを書いてしまったのではないか。

が、結局のところ、ニュージーランドじゅうに「エイモスさん」は何人いると思っているのだろう? ともあれ、面白い話をでっち上げてくれたものではある。


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